あなたはいつも雑誌を読んで
私の入れたブラックコーヒー
何も言わずに飲んでいたよね
ただそれだけで幸せだった
足を組み替えカップを持って
一口飲んでカップを戻す
ただその動作見つめていたの
ただそれだけでよかったのに
いつの間にこぼれた
あなたの日常
私の心に
染みを残したの
あなたの隣り知らない人が
すごい笑顔で歩いているの
腕まで組んで楽しそうで
あなたも一緒に笑っているの
私はそっと話しかけるの
彼女はちっとも気にも止めない
あなたはひとり 上を眺めて
私にやっと口を開く
ブラックコーヒーと
ロイヤルミルクティ
彼女もすかさずに
プリンを頼むの
あなたの家も知っているのよ
この前ブログ見つけて読んだの
好きなバンドも聴いてみたのよ
私もかなり好きな感じよ
誰にも邪魔はされたくないの
明日の夜にこっそり行くわ
あなたが起きるそんな時間に
ブラックコーヒー入れてあげる